米国防長官きょう来韓 韓国大統領代行らと会談
【ソウル聯合ニュース】米国のマティス国防長官が2日、韓国を訪問する。トランプ政権の閣僚として初の外遊で、長官就任後初の外遊先が韓国となる。
軍の関係者によると、マティス氏はこの日午後1時ごろ専用機でソウル南方にある在韓米軍の烏山空軍基地から韓国入りした後、ソウル・竜山にある在韓米軍司令部に移動する計画という。
マティス氏は在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)から、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射準備が最終段階にあると主張するなど挑発を続ける北朝鮮の動向をはじめ、朝鮮半島の安保情勢に対する報告を受ける。
マティス氏はその後、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相や金寛鎮(キム・グァンジン)青瓦台(大統領府)国家安保室長と会談する予定だ。会談でマティス氏はトランプ政権のアジア政策や対北朝鮮政策のほか、韓米同盟強化の意思を説明するものとみられる。
その後、ソウル市内のホテルで国防部の韓民求(ハン・ミング)長官が主催する夕食会に出席する。
3日には外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官と会談した後、国防部庁舎に移動し、午前9時40分ごろからトランプ政権発足後初となる韓米国防相会談を行う。国防相会談では高まり続ける北朝鮮の核・ミサイル脅威について意見を交換する一方、韓米同盟による効果的な対応策や対北朝鮮政策協力案について協議する予定だ。
会談後の記者会見では、北朝鮮がICBMの試験発射準備などで挑発を続けていることに対し、強力な警告のメッセージを発表する案を協議中だ。
また、今年5~7月をめどに推進している米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備も計画通り実施する方針を再確認し、詳細な日程についても協議することが予想される。
トランプ氏が大統領選で「安保ただ乗り」と指摘し、増額を求めた在韓米軍駐留経費の問題が議論されるかも関心を集める。ただ、韓国側は在韓米軍駐留経費は2018年分まで確定されている上に、今回が初会談のため、この問題が議題になる可能性は低いとみている。
国防部関係者は「マティス長官は国防相会談を終えた後、国立ソウル顕忠院で韓長官と献花した後、日本に向かう」と話した。
米国防長官の就任後初の訪問先に韓国が含まれるのは1997年以来、約20年ぶりとなる。当時は日本訪問後に韓国を訪れた。
これについて、米軍のダンフォード統合参謀本部議長は1日、韓国軍制服組トップの李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀本部議長と行った電話会談で、「マティス国防長官が韓国を初めての訪問地に選んだのは、友人と同盟を守るという米国の確固たる意思を見せるためのもの」と説明。「米国は強力な同盟国の韓国を守り、北東アジアの平和を守るため北朝鮮の威嚇に備え、韓米同盟の強化に力を注ぐだろう」と強調した。
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