トランプ氏からの「ありがとう」にサムスン困惑 新工場報道
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2017.02.03 11:42
【ソウル聯合ニュース】トランプ米大統領が3日未明(米東部時間)、韓国・サムスン電子が米国に新工場を建設する可能性があるとの報道を受け「ありがとう、サムスン!」とツイッター(短文投稿サイト)に投稿した。米国工場の新設に慎重なサムスンは、これを否定も肯定もできず悩ましい立場に置かれている。
トランプ大統領の投稿は米オンラインメディアの報道を受けたもので、前日にはロイター通信が関係者の話として、サムスンが米国に家電工場を新設する可能性があると報じた。
国外生産を批判し、輸入品への課税強化の方針を示すトランプ政権に配慮し、サムスンが米家電工場建設などの対応策を練っていることはすでに知られているが、採算性などが問題となるため、今はまだ内部検討段階だ。
サムスンは、米国に輸出するテレビや冷蔵庫などの家電をメキシコで製造している。そのため、トランプ政権が北米自由貿易協定(NAFTA)を見直し、メキシコから入ってくる工業品に関税をかければ直接的な打撃を受けざるを得ない。
サムスンは「米国は非常に重要な市場であり、これまでにテキサス州オースティンの半導体工場に約170億ドル(約1兆9000億円)を投資してきた。引き続き消費者のため、米国での新たな投資の必要性を検討し続けていく」とのコメントを発表した。
tnak51@yna.co.kr