平昌冬季五輪まで1年 準備着々=6競技場は完成段階
【ソウル聯合ニュース】2018年2月に韓国で開催される平昌冬季五輪の開幕を1年後に控え、世界的な冬の祝祭のカウントダウンが本格的に始まった。
2018年2月9日に江原道の平昌オリンピックプラザで開幕する平昌冬季五輪は、世界約100カ国・地域から約5000人の選手団が参加し、15競技・102個の金メダルをかけて17日間の熱戦が繰り広げられる。
韓国で五輪が開催されるのは1988年のソウル五輪以来30年ぶりで、韓国では初めての冬季五輪開催となる。
五輪招致までの道のりは平坦ではなかった。平昌は2010年冬季五輪開催を目標に初挑戦したが、2003年の国際オリンピック委員会(IOC)総会での最終投票の結果、カナダ・バンクーバーに敗れた。
2014年の再挑戦では、最終投票でロシア・ソチに敗れ再び涙を飲んだが、3度目の正直で臨んだ2011年のIOC総会でドイツ・ミュンヘンとフランス・アヌシーを破り、ついに冬季五輪招致に成功した。
8年にわたる招致活動の末に冬季五輪開催地に選ばれた平昌は、「一つになる情熱」をスローガンに、経済・平和・環境・文化のオリンピックというテーマを掲げ、大会準備に拍車をかける。
平昌五輪には世界約100カ国・地域の約5000人の選手団だけでなく、IOC関係者、各国のオリンピック委員会(NOC)、国際スポーツ団体関係者、メディア関係者など計4万5000人以上が参加し、「地球規模のスポーツ祝祭」を楽しむ予定だ。
◇6競技場を新設
平昌五輪は平昌、江陵、旌善一帯の計12の競技場で開催され、そのうち六つの競技場が新しく建設される。競技場建設の総費用は8723億ウォン(約850億円)だ。
全世界のスポーツファンの視線が集中する開・閉会式は平昌のオリンピックプラザで開かれる。
新しく建設される6カ所の競技場の進捗状況は1月現在で平均96.3%に及び、完成段階に入った。
ショートトラックとフィギュアの競技が行われる江陵アイスアリーナはすでに完工し、テストイベントを終えた。
冬季オリンピックとパラリンピックのための種目別テストイベントは昨年2月から今年4月までに計28回行われ、平昌五輪の開催成功に向け足場を固める。
平昌五輪は準備過程で朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件という思わぬアクシデントに見舞われ、計画に少なからず狂いが生じた。
崔被告一家の利権事業の足かせになったとして平昌五輪組織委員会の委員長が突然更迭された上、崔被告が実質的に支配していた文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」の設立に大企業が巨額の費用を拠出したことで、組織委のマーケティング活動は大きな打撃を受けた。事件によって平昌五輪に対する国民の関心が冷め、広報活動も委縮した。
しかし新年に入って平昌五輪を成功させなければならないという各界からの意見が出る中、組織委はスポンサーの拡大作業に全力を挙げている。
◇政府支援で準備に弾み
また政府も積極的な支援を約束し、大会準備に弾みがついている。
文化体育観光部は大韓体育会(韓国オリンピック委員会)、冬季種目団体、江原道、平昌五輪組織委などが参加する「2018平昌冬季オリンピック競技力向上支援団」を発足させ、韓国選手団のトレーニング費など平昌冬季五輪の特別予算として今年337億ウォンの支援を決めた。
来年の平昌冬季五輪で韓国選手団は金メダル8個を含む計20のメダルを獲得し、総合4位に入るという目標を立てている。
多数のトップ選手を抱えるスピードスケート、ショートトラックなどのスケート競技で7個の金を、ボブスレー、リュージュ、スケルトンのソリ競技で1個の金メダルを獲得する目標だ。
加えてホームアドバンテージの利点を生かし、韓国が苦手とするスキー競技でも冬季五輪史上初の銅メダル2個を目標に掲げた。
ynhrm@yna.co.kr