サムスン電子が部長・課長など廃止へ 人事体系を変更
記事一覧
2017.02.10 09:41
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が来月から部長、次長、課長、代理といった伝統的な職級をなくす。サムスングループが10日明らかにした。
同社は3月1日付で既存の7段階から4段階に職級を単純化し、社員間の呼称を「二ム(さん)付け」にする内容を骨子とした人事制度の見直しを実施する。
職級は従来の7段階(社員1・2・3、代理、課長、次長、部長)から4段階(CL1~CL4)に簡素化し、垂直的な職級体系から水平的に転換する。
これにより、社員間の呼び方は二ム付けになるが、部署内では業務の性格などにより「プロ」「先輩」などを使う。ただ、チーム長やグループ長、パート長、役員は職名で呼ぶ。
サムスン電子関係者は「新しい人事制度は、垂直的な枠を壊すことによって社員の間に入社年度より業務能力を尊重する雰囲気を定着させるためのもの」とし、「今後は能力のある後輩が先輩より高い職級につくこともあり得る」と説明した。
同社は昨年上半期にこのような見直し案を発表したが、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件と関連した検察・特別検察官チームの捜査の影響でグループ社長団の人事と組織改編が延期されたことにより、実施自体が不透明となっていた。
しかし、新人事制度とCL4(部長級に相当)以下の社員の昇格人事は予定通り3月に行うめどが立ったと伝えられた。
グループ関係者は「系列社の社員の昇格人事は社長団の人事と直接的な関連性が薄いため、3月1日付で行うことになる」とし、「サムスン電子で新しい人事制度が施行されれば、他の系列社にも広がる可能性が大きい」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr