特別検察いよいよ朴大統領に迫るか サムスントップ逮捕で
【ソウル聯合ニュース】韓国最大の財閥、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が17日午前に逮捕された。政府から独立して朴槿恵(パク・クネ)大統領が絡む疑惑とその親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を担当する特別検察官の捜査が、朴大統領に向かって一気に弾みをつけることになりそうだ。
特別検察官チームはこれまで、李容疑者がグループ経営権承継に向け、傘下のサムスン物産と第一毛織の合併後、グループ内の出資関係を解消するための株の処分などで政府の手助けを必要とし、これを取り計らった朴大統領が崔被告を通じて見返りを受け取ったとみて調べてきた。
先月19日に李容疑者に対する最初の逮捕状請求が棄却されたことで、捜査は大きくつまずくかに見えたが、今回の再請求で逮捕状が発付された。これにより、収賄容疑がもたれている朴大統領に対する調べだけを残すことになった。
朴大統領側は聴取に応じるという原則な立場を保つ一方で、特別検察官チームの捜査に対し陰に陽に批判的な姿勢を示し、特別検察官の捜査期間終了まで10日ほどしか残されていない現在もまだ対面聴取に応じていない。聴取実施に向け調整する段階で特別検察官側が日程をメディアに漏らしたとして協議を中断するなど、今も合意に至っていない。
こうした中での李容疑者の逮捕は、特別検察官としては朴大統領側に対面聴取を必ず実施するという強いメッセージを送る効果も期待することができる。現職大統領の対面聴取は憲政史上初となる。実施された場合、特別検察官チームは収賄容疑のほかに、朴政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者をリストアップした「ブラックリスト」や、主治医や諮問医でない医師による朴大統領への診療など、朴大統領に絡む疑惑全般を確かめる予定だ。
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