対面聴取控えた朴大統領側 サムスントップ逮捕に「衝撃」
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2017.02.17 09:56
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告側に賄賂を贈った容疑などでサムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が17日午前に逮捕されたことに対し、朴大統領側は衝撃を受けているようだ。
朴大統領側の関係者はこの日、聯合ニュースの取材に「衝撃的だ。(サムスンなどが多額の資金を拠出し崔被告が実質支配していた)ミル財団とKスポーツ財団の設立とサムスンの経営権継承には対価関係がない」と述べ、贈賄罪が成立するかどうかは見守る必要があるとした。
朴大統領側はこれまで、両財団は公益のために設立されたもので、サムスングループ傘下企業の合併やグループ内の出資関係解消など李容疑者へのグループ経営権継承プロセスと財団設立は無関係だとし、朴大統領に絡む疑惑や崔被告の国政介入事件を調べる特別検察官がむりやり李容疑者に贈賄容疑を適用したと主張していた。この立場に変わりがないことを重ねて示した格好だ。
だが、李容疑者の逮捕は朴大統領の収賄容疑立件に向けた特別検察官の捜査に追い風となり、朴大統領の弾劾訴追案を審理している憲法裁判所の判断にも一定の影響を与える可能性があることから、朴大統領側は懸念を強めている。
ある関係者は「特別検察官がますます無理な捜査をするのではないか心配だ。だが弾劾審理は憲法違反の有無を問うものであるため、李氏の逮捕と弾劾審理は別問題だ」と述べた。
特別検察官は、近く朴大統領に対する対面聴取を行い、収賄容疑をはじめとする疑惑全般を追及する方針だ。
tnak51@yna.co.kr