韓国亡命の前北朝鮮公使 暗殺懸念にも公開活動強行へ
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2017.02.21 17:57
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件を受け、韓国の情報当局が昨年に亡命したテ・ヨンホ前駐英北朝鮮公使の外部活動を中止させる方針を決めたが、テ氏の強い意思を尊重し、活動を続けることを認めたことが21日、分かった。
テ氏は同日、韓国のテレビ番組に出演し、「いかなる脅威があっても(南北)統一を前倒しするための活動は一瞬も中止できない」と述べた。
韓国の情報機関である国家情報院の研究機関、国家安保戦略研究院に所属するテ氏は対外活動のため、行動に制約が多い研究員ではなく、諮問委員に就き、インタビューや講演などの活動を積極的に行っている。このため、正男氏殺害事件後、次のターゲットになる懸念があるとの見方が出ている。新党「正しい政党」の河泰慶(ハ・テギョン)国会議員は15日、北朝鮮脱出住民(脱北者)を暗殺するため、2人の男が韓国に潜入したとして、テ氏が最優先のターゲットになる可能性があると警告していた。
韓国政府の関係者は「以前より対外活動を減らすしかない」として、「金正男氏殺害事件後、テ氏の警護も大幅に増えた」と伝えた。
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