マレーシア警察 マカオで正男氏息子のDNA採取へ
記事一覧
2017.02.23 09:37
マレーシア警察 マカオで正男氏息子のDNA採取へ
【上海聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアの警察官が直接マカオに赴き、正男氏の息子である金ハンソル氏らのDNAサンプルを採取して遺体の身元確認と引き渡し手続きを進めるようだ。
マレーシアの中国語紙「中国報」と「星洲日報」によると、マレーシア警察は23日の午前中に警察官3人をマカオに派遣し、現地の国際刑事警察機構(ICPO)担当官と協力して正男氏の妻と子女のDNAサンプルを採取する計画だという。採取したサンプルをマレーシアに持ち帰り、クアラルンプール総合病院に安置されている遺体の情報と突き合わせて身元を最終確認する。
ある消息筋は、正男氏の家族が「特殊かつ敏感な身分」のため、外国政府へのサンプル提供が容易でない状況を踏まえた措置だと伝えている。
北朝鮮は、遺体は正男氏ではなく北朝鮮の外交旅券を持つ「キム・チョル」だと主張し、即時引き渡しを求めているが、マレーシア警察が遺体を正男氏と最終確認すれば、北朝鮮の主張に反論する根拠となる。
マレーシア側は、身元の確認を終えた後に遺族と協議し、遺体引き渡しなどの手続きを進める予定だ。
tnak51@yna.co.kr