ロッテのTHAAD用地提供 来週初めに決定か=韓国
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2017.02.24 13:33
【ソウル聯合ニュース】韓国のロッテが来週初めに取締役会を開き、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の配備用地として、南東部の慶尚北道星州郡に所有するゴルフ場を提供する案件に結論を出す見通しだ。取締役会が提供を決議すれば、韓国国防部と、軍用地との交換に最終合意し契約を結ぶことになる。
ロッテ側は取締役会の日程や内容は非公開だとして言及を控えるムードながら、ある関係者は24日、「月内に議論と決定を終わらせると約束しているため、来週の残る2日の間、早ければ27日に取締役会が開かれる可能性が高い」と述べた。
提供対象のゴルフ場を所有するロッテ商事は3日にも取締役会を開き、軍用地と交換することの妥当性を検討したが、結論を出せなかった。それでもロッテは「国の安全保障にかかわる要請であり、韓国企業として最大限協力する」との姿勢を示しており、次の取締役会で提供を決めるものと予想される。
ロッテ内部では提供の方針が固まっているものの、中国の対応がロッテを悩ませている。中国はTHAADの韓国配備に反対しており、ロッテに強い警告のメッセージを送っている。中国で小売業を中心に約120店を展開するロッテとしては、こうした中国の圧力を受け流すことは難しい。
mgk1202@yna.co.kr