韓国政府 北朝鮮主張の金正男氏「病死説」を一蹴
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2017.03.02 21:00
韓国政府 北朝鮮主張の金正男氏「病死説」を一蹴
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏の死因について、殺害されたのではなく心臓発作で死亡したと主張していることについて、韓国政府の当局者は2日、これまでの無理な主張を繰り返したものであり、「反論する必要も感じない」と一蹴した。
マレーシアを訪問している北朝鮮のリ・ドンイル元国連次席大使は同日、首都クアラルンプールの北朝鮮大使館前で記者会見し、正男氏は心臓発作で死亡したと述べ、猛毒の神経剤VXが使われた根拠はないと主張した。
同当局者は、北朝鮮側が事件の背後に韓国の政治的陰謀があると主張していることについては、「無理な主張であり、詭弁(きべん)だ」と述べた。その上で、リ氏の主張はこれまでの北朝鮮の立場を繰り返したものであり、説得力が全くないと指摘した。
マレーシア当局が発表したVXの使用を北朝鮮が否定していることについては、「マレーシア当局が捜査を続けているため、その結果を待つべきだ」とした上で、「北の一方的な主張に対しては必要ならばマレーシア政府が反論するものとみられる」と話した。
yugiri@yna.co.kr