正男氏殺害 マレーシア警察「明白な証拠ある」=現地メディア
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2017.03.03 09:33
【クアラルンプール聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察のカリド・アブバカル長官は「死亡した男性の死因は心臓発作」とした北朝鮮高官代表団の主張について、「明白な殺人の証拠を持っている」と明らかにした。現地メディアが3日、報じた。
カリド長官は「女2人が空港で毒物を『キム・チョル』の顔を覆った後、彼は死亡し、その後、この物質は猛毒の神経剤VXと判明した」と説明。「われわれは専門家らの助けを借りた捜査を通じ、キム・チョルが殺害されたと確信している」として、「北朝鮮が主張しようとも、(殺人の)証拠は残っている」と強調した。
ただ、北朝鮮が死亡した人物を「キム・チョル」と主張していることから、正男氏の名前には言及しなかった。
北朝鮮高官代表団のリ・ドンイル元国連次席大使は2日、マレーシアの北朝鮮大使館前で記者会見し、「キム・チョルは心臓を病んでいて、時々治療を受けていた」とした上で、「普通のコンディションの時も心臓疾患の薬なしでは旅行をすることができなかった」と主張していた。
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