北朝鮮の飛翔体 ICBMもしくは新型ミサイルか
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は6日、北朝鮮が午前7時36分ごろ、北西部の平安北道・東倉里付近から東海に向け飛翔体を発射したと明らかにした。軍の関係者によると、飛翔体の種類や飛行距離などを分析中だが、結果が出るまでにはまだ時間がかかりそうだ。
韓国政府は黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、この問題を話し合う。
韓国軍はミサイルとみられる飛翔体が発射された直後に、これを東海上のイージス艦のレーダーや弾道弾早期警報レーダー「グリーンパイン」でとらえたとされる。
その発射場所から、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「KN08」や「KN14」との見方が出ている。北朝鮮は昨年2月に東倉里の発射場から長距離弾道ミサイルを発射している。また、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今年の「新年の辞」で、ICBMの発射準備作業は大詰めの段階だと述べていた。
北朝鮮が南ではなく東へ発射したことから、新型の中距離弾道ミサイル(IRBM)だという見方もある。
あるいは、発射したことがなかった新型ミサイルの可能性も指摘される。朝鮮労働党機関紙の労働新聞が今月3日、1日に始まった韓米両軍の野外機動訓練「フォールイーグル」に強く反発しながら、「(IRBMの)北極星2だけでなく、新型の戦略兵器が力強く飛んでいくだろう」と言及したためだ。
韓米は今年のフォールイーグルに原子力空母カール・ビンソンをはじめとする米国の戦略兵器を多数投じ、北朝鮮に対する軍事的な圧力を強める予定だ。これに対し北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は2日の報道官談話を通じ、「超強硬な対応措置」を取ると威嚇した。今回のミサイル発射はその一環と受け止められる。
北朝鮮は毎年3~4月、定例の韓米合同軍事演習に反発し、ミサイル発射を繰り返してきた。昨年のフォールイーグル実施期間にも中距離弾道ミサイルのムスダン3発を含む7発の弾道ミサイルを発射した。
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