北朝鮮の追加挑発受け「追放外交」本格化へ=韓国政府
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2017.03.06 11:49
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が6日、ミサイルを発射したことを受け、韓国政府は国際社会で北朝鮮を外交的に孤立させるための動きを本格化させる構えだ。
韓国政府の消息筋によると、北朝鮮の犯行とみられる金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺事件に化学兵器が使われたことが判明したのに続き、国連安全保障理事会決議で禁止されている弾道ミサイル発射を強行したことを受け、韓国政府は北朝鮮の国連加盟国としての資格問題を強く問いただす方針だ。
外交消息筋は「『陶片追放』(市民の秘密投票により、危険人物を一定期間、国外に追放する古代ギリシャの制度)を思わせる圧力外交が展開される」と述べた。
韓国政府は7~10日(現地時間)、オランダ・ハーグで開かれる化学兵器禁止機関(OPCW)の執行理事会を皮切りに、下半期に開催予定の国連総会、安保理などで北朝鮮の資格問題を提起する考えだ。
また、安総基(アン・チョンギ)外交部第2次官が出席するカリブ諸国連合(ACS)閣僚会議(8~10日、キューバ)や、来週の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の東南アジア歴訪など、これまで北朝鮮と友好関係を保ってきた中南米と東南アジアで北朝鮮への圧力を強める外交を行う方針だ。
韓国政府は国際社会で北朝鮮を追放する戦略を本格的に展開するため、米国との連携も強化する見通しだ。
今月下旬に予定されているティラーソン米国務長官の韓中日3カ国歴訪でも北朝鮮の挑発に対する追加制裁などについて意見交換が行われるとみられる。米議会で進められている北朝鮮のテロ支援国の再指定問題をめぐる議論が加速する可能性がある。
kimchiboxs@yna.co.kr