韓国政府 化学兵器禁止機関理事会でVX使用糾弾へ
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2017.03.06 15:08
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は6日、同部の崔鍾文(チェ・ジョンムン)多者外交調停官が7~10日にオランダ・ハーグで開かれる化学兵器禁止機関(OPCW)の執行理事会に韓国政府代表として出席すると発表した。
崔氏は化学兵器禁止条約で使用が禁じられた化学兵器が民間空港で人命殺傷に使われたことを糾弾し、北朝鮮など条約未加盟国の加盟を促す予定という。
このため執行理事会では北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、化学兵器禁止条約で使用を禁じる猛毒の神経剤VXが使われたことについて、北朝鮮政権の責任が追及される見通しだ。
崔氏は執行理事会に合わせOPCW事務局長をはじめ、米国、日本、オーストラリア、英国などの理事国の代表と会談し、北朝鮮の化学兵器の脅威に対する国際社会の対応策について協議する。
OPCWは、あらゆる化学兵器の開発や生産、保有などを禁じた化学兵器禁止条約に基づいて各国の検証などを行う組織で、ハーグに設置されている。執行理事会は韓国など41カ国で構成される。
ikasumi@yna.co.kr