韓国脱北者団体 米大統領に北のテロ支援国再指定求める書簡
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2017.03.06 16:36
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件に関連し、韓国で活動する北朝鮮脱出住民(脱北者)団体がトランプ米大統領に北朝鮮をテロ支援国に再指定することを求める書簡を送った。約30の脱北者団体でつくる「北朝鮮人権法実践のための脱北者団体連合」が6日、明らかにした。
同連合のキム・ソンミン常任代表は「金正男を暗殺するよう命令した人物は金正恩以外にいない」とし、「金正恩(政権)は核兵器と化学兵器で世界の平和を脅かす、最も危険な政権」だと非難した。
また、金委員長の叔父で北朝鮮ナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)氏や高官らを銃殺するといった非人間的な蛮行を犯したとして国際刑事裁判所(ICC)に提訴された金委員長に対し、厳しい法的処罰が与えられるよう国際的な影響力を行使することをトランプ政権に求めた。
1987年の大韓航空機爆破事件を受けて米国は北朝鮮をテロ支援国家に指定したが、2008年に北朝鮮と核開発計画の検証方法などについて合意したことで解除した。
しかし、北朝鮮が関与したとされる正男氏の殺害に化学兵器の「VX」が使用されたことが判明すると、米国は先月27日にワシントンで開かれた韓米日の北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の首席代表会議で北朝鮮に対するテロ支援国の再指定の検討に着手したと明らかにした。
ynhrm@yna.co.kr