米迎撃システムTHAAD 韓国への配備開始=一部装備が到着
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2017.03.07 14:24
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の軍当局が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」を在韓米軍に配備するための作業に着手した。韓国国防部が7日、「THAADの装備の一部が韓国に到着した」と明らかにした。
迎撃ミサイルを撃つ発射台2基と一部の装備が6日夜、輸送機を使って韓国に持ち込まれた。兵力や残りの装備も順次到着する予定だ。到着した発射台と装備は在韓米軍の基地に移されたという。
THAADの配備は1~2カ月で完了するようだ。このため、早ければ4月から作戦運用に入れるとの見方も出ている。
韓国軍当局は先月末、京畿道南楊州市の軍用地と交換する形で南部・慶尚北道星州郡のゴルフ場をロッテグループから譲り受け、現在、同地をTHAAD配備地として米軍に供与する手続きを進めている。
敷地供与が完了する前に配備作業に入ったことについて韓米軍当局は、北朝鮮の核・ミサイル脅威が急速に高まっているためと説明している。
北朝鮮は先月12日に新型の中長距離弾道ミサイル「北極星2」を発射したのに続き、今月6日午前、北西部の平安北道・東倉里付近から弾道ミサイル4発を同時に発射し、朝鮮半島の緊張を高めた。韓国軍はこの4発について、射程1000キロの「スカッドER」だったとしている。
韓米軍当局がTHAADの配備作業を加速させていることから、配備に反対する中国の一層の反発が懸念される。軍当局は、配備の開始を中国に事前通知していないという。
国防部の関係者は「在韓米軍のTHAADは北の核・ミサイルの脅威から韓国を守るためだけのもので、韓米は速やかな作戦運用に向け努力している」と述べた。
tnak51@yna.co.kr