Go to Contents Go to Navigation

マレーシア 北朝鮮との対話で事態打開か

記事一覧 2017.03.09 14:42

【クアラルンプール聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に絡み北朝鮮との対立が激化しているマレーシアが、北朝鮮との対話で事態の打開を図ろうとしている。北朝鮮が7日に出国禁止にした北朝鮮滞在のマレーシア人に危害を及ぶことを懸念している。

(左から)ハンソル氏と正男氏、正恩氏=(聯合ニュー右S)

 北朝鮮はマレーシアとの対話で、正男氏殺害事件に関与したとしてマレーシアが捜査協力を求めている在マレーシア北朝鮮大使館職員と北朝鮮の航空会社・高麗航空職員の帰国の保障や、正男氏の遺体引き渡しを要求するとみられる。ただ、見通しのきかない状況は続いており、ある外交筋は「交渉の結果は予断を許さない」と話す。

 北朝鮮によるマレーシア人の出国禁止措置に対し、マレーシア内では人質を取るものだとして反北朝鮮ムードが広がった。マレーシアもすぐさま自国内の北朝鮮人の出国を禁じた。マレーシア政府が10日の閣議で平壌の大使館閉鎖や貿易の見直しを検討すると報じられるなど、国交断絶も懸念されている。

 しかし、ナジブ首相は8日、「北朝鮮との国交を断絶する計画はない」と、前日の強硬姿勢をやや軟化させた。自国民の安全確保が重要で、北朝鮮と対話する必要があると判断したようだ。

 北朝鮮に滞在するマレーシア人は11人と、マレーシアに滞在する北朝鮮人約1000人に比べると圧倒的に少ないが、内部で粛清を繰り返してきた北朝鮮がどのような行動を取るかは予測がつかない。

 マレーシアと北朝鮮に対し中国が国際法順守を促したことも影響したようだ。マレーシアでは北朝鮮に影響力を行使できる中国の役割に期待する声も上がっている。

 ただ、対話を始めたとしても合意に至るまでには難航が予想される。

 北朝鮮はマレーシア人の出国を禁じた際に、その期限を「マレーシアで起こった事件が公正に解決され、マレーシアにいる朝鮮民主主義人民共和国の外交官や公民の安全が完全に担保されるまで」とした。北朝鮮と関係なく正男氏殺害事件の幕引きを図るため、北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と航空会社・高麗航空職員のキム・ウクイル容疑者の帰国を保障するよう要求する可能性がある。

 この2人は正男氏殺害の容疑者で平壌に逃亡した北朝鮮の4人をクアラルンプール空港で見送ったとされる。現在北朝鮮大使館にかくまわれているとみられ、マレーシア警察が捜査協力を求めたが、北朝鮮は拒否している。

 正男氏の遺体の引き渡しも争点となる。北朝鮮は北朝鮮旅券を持つ「キム・チョル」の遺体引き渡しの要求を繰り返すと予想される。これに対しマレーシアは公式的な身元確認が先で、遺体の引き渡しは家族に優先権があるとの立場だったが、8日に正男氏の息子、金ハンソル氏の動画が公開されたことで、状況が変わりそうだ。

 この動画でハンソル氏は「私の名前はキム・ハンソルで、北朝鮮の金氏一家の一員だ。私の父は数日前に殺害された」と述べ、死亡した北朝鮮の男性が正男氏で、自分が家族であることを公にした。

 マレーシア警察のカリド長官は「金ハンソル氏かどうか、まだ確認されていない。動画を確認する」と述べた。マレーシア警察がハンソル氏と認めれば、家族の身元確認が進むことになる。ハンソル氏を安全な場所に避難させたという団体の主張が事実なら、マレーシア警察がハンソル氏の家族を保護する国から協力を得てDNAサンプルを受け取るという方法がある。

 一方で、身の安全に危険を感じたハンソル氏の家族がマレーシア訪問を断念した場合、正男氏の遺体が北朝鮮に渡ることも考え得る。

mgk1202@yna.co.kr

注目キーワード
スクラップの多い記事
more
more
ホーム ページのトップへ
情報をお寄せください
聯合ニュース日本語版では、イベントの開催告知、取材案内、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報をお待ちしております。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。
お問い合わせ
聯合ニュース日本語版に関する記事やコンテンツ使用などについてのお問い合わせは( japanese@yna.co.kr )へ。 イベントなどの開催告知、取材要請、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報も同メールアドレスで受け付けています。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。