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THAADに猛反発の中国 韓米日MDシステム統合を警戒か

記事一覧 2017.03.09 16:24

【ソウル聯合ニュース】中国が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に強く反発する背景に関心が集まっている。中国は主にTHAADのミサイル防衛用高性能レーダー「Xバンドレーダー」を問題視しているが、大局的には韓米両国のミサイル防衛(MD)システムの統合と北東アジアのパワーバランスが変化する可能性を念頭に置いていると分析される。

韓国に配備されるTHAADの装備(資料写真)=(聯合ニュース)

 中国の王毅外相は8日、記者会見で「我々はTHAADに対して初めから断固反対した」として、THAAD反対の理由にレーダーを挙げた。「THAADの観測範囲は朝鮮半島をはるかに越え、中国の戦略的安保利益を侵害することは誰もが知る事実」だとした上で「明らかに間違った選択だ」と主張した。

 中国でもTHAADのレーダーによって中国内陸部のミサイル基地まで監視されるかもしれないと心配する声が絶えない。

 しかし、韓国に配備されるTHAADのレーダーでは中国内陸部のミサイル基地監視は技術的に不可能だと韓米軍当局は説明する。

王毅外相(資料写真)=(聯合ニュース)

 専門家の間では、レーダーは中国がTHAADに反対する表面的な理由に過ぎず、実は韓米両国のMDシステムの統合を危惧していると分析されている。

 THAADが配備されれば、韓国軍のMDシステムと相互補完的に運用される。

 THAADは迎撃高度が40~150キロで、韓国軍が運用する地対空誘導弾パトリオット(PAC2)の約15キロよりも高度がはるかに高い。韓国軍が開発中の中距離地対空誘導弾(MSAM)と長距離地対空誘導弾(LSAM)も迎撃高度がそれぞれ20キロ、40~60キロと、THAADより低い。

 これらが迎撃高度別に多層的なミサイル防衛網を構築すれば、北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃率も上がる。在韓米軍が運用するTHAADと韓国軍のMDシステムが一つの有機体のように作動するということだ。

 韓国軍は米国がアジア太平洋地域で運用するMDシステムとは別に、独自の韓国型ミサイル防衛(KAMD)の構築を進めてきた。

 しかし、THAADが韓国に配備されればKAMDと相互補完的に運用され、韓米両国のMDシステムの統合的運用が可能になる。

 さらに、韓米のMDシステムの統合は米国がアジア太平洋地域で構築を進めている巨大な韓米日3カ国によるMDシステムの一部になり得るとの観測もある。

 軍事的効果の観点からみれば、韓米日3カ国のMDシステムを統合的に運用すると各国の情報の共有によりミサイル防衛能力を最大化することができる。専門家らは、この部分を中国が懸念していると見る。

 アジア太平洋地域の覇権をめぐって米国と争っている中国は、THAADの朝鮮半島配備をきっかけにMDシステムの統合が加速し、パワーバランスが米国側に傾く可能性に注目しているというのだ。

 米国はアジア太平洋地域で統合的なMDシステムを構築する以外に、さまざまな軍事分野で韓米日3カ国の連携を強化している。昨年11月、韓日両国が安全保障分野の機密情報共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を締結したのも同じ文脈によるものと評価されている。

ynhrm@yna.co.kr

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