大統領秘書室長ら3人・首席秘書官9人を慰留=韓国大統領代行
記事一覧
2017.03.14 10:16
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は14日、青瓦台(大統領府)の韓光玉(ハン・グァンオク)大統領秘書室長、金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長、朴興烈(パク・フンリョル)警護室長の3人と、首席秘書官9人を慰留する方針を決めた。
3人の室長と9人の首席秘書官は13日、憲法裁判所が朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免を決定したことを受け、辞表を提出していた。
黄氏側は記者会見で、「現在の安全保障や経済など厳重な状況を考慮し、国政の空白が発生しないようにし、緊急な業務を終了させるため」と説明した。
青瓦台は3室長・9首席秘書官(政策調整首席秘書官は空席)の現体制を維持し、次期政権が発足するまで黄氏を補佐する見通しだ。
12人全員を慰留させたのは、史上初の大統領罷免という未曾有の事態の中で大統領選が前倒し実施されることに加え、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題、北朝鮮の核・ミサイル挑発、米国の保護貿易主義の圧力、中国の「経済報復」など、安全保障や経済面で課題が山積しており、安定的な国政管理を優先させる狙いがあるとみられる。
青瓦台の参謀らは大統領選が暫定的に5月9日に決まったことを受け、次期政権が発足するまで朴政権の記録物指定や移管作業、引き継ぎなどの業務を進めていくとみられる。
ただ、朴前大統領の罷免を巡り、野党などは青瓦台の参謀にも責任を問うよう求めており、黄氏の措置への批判の声も上がりそうだ。
kimchiboxs@yna.co.kr