朴前大統領の聴取終えた韓国検察 起訴ならいつ?
朴前大統領の聴取終えた韓国検察 起訴ならいつ?
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察が、朴槿恵(パク・クネ)前大統領とその親友の崔順実(チェ・スンシル)被告が絡む一連の疑惑の捜査でヤマ場になるとされていた朴氏の聴取を終えた。近く、起訴など次の手順に進むとみられる。
検察の特別捜査本部は21日午前9時半ごろ、朴氏を容疑者として出頭させ、14時間以上かけて聴取した。
法曹界関係者によると、検察は収賄や職権乱用、公務上の秘密漏えいなど朴氏に対する13の容疑すべてを聴取の対象にした。中でもサムスングループから430億ウォン(約43億円)台の賄賂を受け取った容疑と、崔被告が実質支配した文化、スポーツ関連の2財団に対する大企業の資金拠出が見返りを期待したものだったかどうかを集中的に聴いたようだ。これに対し朴氏は、容疑をほぼ否認する趣旨の供述をしたとされる。
検察が十分に聴取できたと判断すれば、次の手順に進むことになる。供述内容と証拠、法などを検討した上で、逮捕状を請求するかどうかをまず決めなければならないが、朴氏を法廷に立たせるという意志は揺らいでいないとみられる。容疑を裏付ける物証と関係者の供述、証言を十分に確保しており、起訴に大きな問題はないというのが検察の立場だ。崔被告ら主な共犯者がすべて起訴され裁判を受けている点も踏まえた。
ただ、起訴の時期は流動的とみられる。5月9日の実施が確定した次期大統領選が鍵になるとの見方が強い。
大統領選の日程からすると、各党は来月初めに公認候補を決め、14~16日に候補者登録、17日に選挙運動に入る。検察は政治的な影響を最小限に抑えられる時期を探ることになる。選挙運動期間が始まる前に起訴するか、大統領選後に先送りするかのどちらかを選択するのでないかとみられる。
また、サムスンとともに、見返りを求めた資金拠出が疑われるSK、ロッテなどの大企業と、禹柄宇(ウ・ビョンウ)元青瓦台(大統領府)民政首席秘書官に対する捜査の進展状況、起訴済みの事件関係者の裁判日程もかかわってくる。
法曹界の一部からは、起訴が大幅にずれこめば、検察が政治的な配慮をしているという指摘を受けかねず、できれば選挙運動開始前の来月前半ごろに決断を下すとの見方が出ている。
mgk1202@yna.co.kr