韓国 けさのニュース(9月20日)
◇トランプ氏が国連で演説 「北朝鮮を完全破壊」と言及
トランプ米大統領が19日(米東部時間)、国連総会で一般討論演説を行い、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、われわれは北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と北朝鮮に警告を発した。北朝鮮が無謀にも核とミサイルを追い求めているとし、「すべての国が力を合わせ、北朝鮮政権が敵対的な行為をやめるまで金正恩(キム・ジョンウン)を孤立に追い込まなければならない」と強調した。
◇文大統領の国連デビュー 幅広い外交が鍵
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今回の国連総会で初めて国連の舞台に臨む。「北朝鮮核問題を巡る外交」と並ぶキーワードに挙げられるのが「幅広い外交」だ。朝鮮半島周辺4強(米国・中国・日本・ロシア)中心の外交から踏み出し、欧州や中東、東南アジア、アフリカなどへと外交への地平を広げるには、国連は格好の場だ。特に国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議の完全な履行に向け、国連加盟国との連携や協力が緊要であり、北朝鮮核問題を巡る外交の幅を広げることが重要と指摘される。
◇最高裁長官候補の人事聴聞報告書 きょう採択試み
21日の国会本会議での任命同意案採決に向け、国会人事聴聞特別委員会が20日に全体会議を開き、大法院長(最高裁長官)候補の金命洙(キム・ミョンス)氏に対する審査経過報告書の採択を試みる。しかし、同報告書の作成に関し意見がまとまっておらず、報告書が採択されるかは不透明な状況だ。
◇野菜が値下がり 中秋節祭祀の費用負担軽減か
天候不順の影響で上がり続けていた野菜の値段が、秋になり出荷量が増えるとともに下落に転じた。価格の安定により、秋夕(中秋節、今年は10月4日)の祭祀(さいし)の費用負担もいくらか軽減するとみられる。
◇会社資金流用容疑の韓進グループ会長 警察が長時間の調べ
韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が会社の資金を自宅の内装工事費に充てたとされる問題で、警察庁の特殊捜査課は19日午前、趙氏を呼び出し、夜遅くまで事実関係を調べた。同氏は2013年5月から14年8月にかけソウル市内の自宅の内装工事をした際、工事費のうち約30億ウォン(約3億円)を韓進グループ傘下の大韓航空が所有するホテルの工事費から流用した疑いがもたれている。財閥トップが警察に出頭し調べを受けるのは10年ぶり。