金正恩氏 北最高指導者で初めて韓国芸術団の平壌公演鑑賞
【平壌、ソウル聯合ニュース】韓国文化体育観光部は1日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が李雪主(リ・ソルジュ)夫人と共に、同日夜に平壌市内で開かれた韓国芸術団の公演を鑑賞したと伝えた。北朝鮮の最高指導者が韓国芸術団の公演を鑑賞するのは初めて。
日本時間の午後7時前から約2時間10分にわたって東平壌大劇場で行われた公演には歌手のチョー・ヨンピルさん、ガールズグループのRed Velvet(レッドベルベット)のほか、チェ・ジニさん、イ・ソニさん、ユン・ドヒョンさん、ペク・チヨンさん、ALi(アリ)さん、ジョンインさん、カン・サネさん、少女時代のソヒョンさん、ピアニストのキム・グァンミンさんの11組が出演した。
金委員長夫妻は歌に合わせて拍手をし、公演後は出演したアーティストたちと握手を交わしたほか記念撮影もした。
ある出演者は金委員長が「文化芸術公演を頻繁にすべき。(今回の公演のタイトルが)『春が来る』だから『秋が来た』という公演をソウルでしよう」と話したと伝えた。
また金委員長が、本来は韓国と北朝鮮が共にステージに立つ3日の公演を鑑賞するはずだったが、別のスケジュールが入ったため今回の公演を鑑賞したと説明したことも伝えた。
2月の平昌冬季五輪に合わせた北朝鮮芸術団の韓国公演では文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2回の公演のうち韓国との合同公演を金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らと鑑賞したことから金委員長が3日の公演を見に来る公算が大きいとみられていた。
その金与正氏や2月に同氏とともに訪韓した金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長ら北朝鮮の要人がそろって今回の公演を鑑賞した。
韓国芸術団の団長を務める都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官は金委員長について、「(公演の)歌の歌詞について尋ねるなど深い関心を示していた」と話した。
平壌で韓国アーティストによる公演が行われるのは2005年のチョーさんの単独コンサート以来13年ぶりとなる。
前日に訪朝した韓国芸術団は3日午後、2回目の公演を北朝鮮芸術団と行い、帰国の途に就く予定だ。
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