駐大阪総領事に呉氏を任命 元慰安婦合意検証作業部会トップ=韓国
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2018.04.06 12:06
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は6日の在外公館長人事で、呉泰奎(オ・テギュ)氏(57)を駐大阪総領事に任命したと発表した。近く正式に赴任する予定。同氏は昨年、旧日本軍の慰安婦問題を巡る韓日合意を検証した外交部長官直属のタスクフォース(TF、作業部会)で委員長を務めた。
呉氏は元記者で、革新系ハンギョレ新聞の東京特派員や論説室長などを務めた。文在寅(ムン・ジェイン)政権で実質的に政権引き継ぎ委員会の役割を担った「国政企画諮問委員会」の社会分科委員としても活動した。
昨年7月に慰安婦問題を巡る韓日合意検証のタスクフォースの委員長に就任し、同年12月、合意は「被害者の意見を十分に集約しなかった」などと指摘する報告書を発表した。
韓国政府は報告書を踏まえ、今年1月、合意は慰安婦被害者にとって真の解決にならないとして被害者本位の措置を模索する立場を表明した。これに対し、日本側は「合意は1ミリも動かさない」と明言した。
両国の対立の火種となる事案を主導した人物を駐大阪総領事に任命することに対し、外交的に適切なのか疑問視する声もある。両国の親善促進が総領事の主な役割の一つであることに照らすと、適切な人事ではないとの指摘だ。
mgk1202@yna.co.kr