米国産牛肉の輸入額 韓国2年連続で世界2位=1位日本
【ソウル聯合ニュース】韓国の米国産牛肉の輸入額が2年連続で世界2位になったことが、9日分かった。
米国食肉輸出連合会が発刊した統計報告書によると、昨年の韓国の米国産牛肉輸入額は12億2000万ドル(約1300億円)で世界2位。1位は日本(18億9000万ドル)だった。
2015年まで輸入額が3~5位で推移していた韓国は、16年にメキシコを抜いて2位に立ち、昨年は輸入量がさらに増加して2年連続2位となった。米国産牛肉の輸入量は計18万4152トンで、日本(30万7559トン)、メキシコ(23万7972トン)に続いて3位だった。
輸入実績全体では2~3位だが、各国の人口を踏まえると米国にとって韓国が最大の輸出市場だというのが業界の分析だ。米国産牛肉の輸入量を国民1人当たりに換算すると韓国は3.5キロで、総輸入量が韓国より多い日本(2.4キロ)、メキシコ(1.9キロ)より多い。
韓国は2001年に牛肉の輸入を自由化し、米国産は輸入牛肉市場で不動のトップに立った。しかし、03年に米国で牛海綿状脳症(BSE)が確認され、全面的に輸入を禁止した。その後米国が輸入再開を求め、韓米政府は交渉の末、08年に月齢30カ月未満の牛肉の韓国への輸入再開を決めた。
当時は大規模な反政府集会が開かれるなど米国産牛肉に対する不信感が根強かったが、韓米自由貿易協定(FTA)発効や国民の認識の改善、食生活の変化などの影響により、米国産牛肉の輸入規模は輸入再開から10年足らずで禁輸前の水準に戻った。昨年は、韓国の輸入牛肉市場で米国産が14年ぶりにオーストラリア産を抜き1位に返り咲いた。
米国産牛肉を取り扱う韓国の外食企業は次第に増えており、ステーキなど米国式料理が韓国で一般化したことから、米国産の輸入増加傾向は当分続く見通しだ。
今年1~2月の米国産牛肉の輸入額は2億5906万ドルで、昨年同期間に比べ24.6%増となった。輸入牛肉市場でのシェアは米国産が53.5%と集計された。
BSEの影響により数年間輸入牛肉市場で1位だったオーストラリアは、2位(41.3%)に転落してから米国産との差が次第に広がっている。
ynhrm@yna.co.kr