Go to Contents Go to Navigation

軍事境界線付近での拡声器放送 南北双方が中止へ

記事一覧 2018.04.23 21:01

【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は南北軍事境界線付近で行っていた拡声器を用いた宣伝放送を互いに中止した。

放送を中止した移動可能型の拡声器=23日、坡州(聯合ニュース)

放送を中止した移動可能型の拡声器=23日、坡州(聯合ニュース)

 韓国側が23日午前0時をもって放送を中止したところ、北朝鮮側も段階的に拡声器を止めていることが確認され、同日中にほとんどを止めるものとみられる。

 南北首脳会談(27日開催)を4日前に実現した宣伝放送の中止は、軍事境界線(MDL)一帯の緊張緩和に強い影響を与えるものとみられる。

 韓国国防部はこの日、南北首脳会談を機に南北間の軍事的緊張を緩和し、平和的な会談ムードをつくるため、南北軍事境界線付近で行っていた北朝鮮に対する拡声器を用いた宣伝放送を同日午前0時をもって中止したと発表した。

 韓国軍は新型の据え置き型拡声器や移動可能な拡声器など約40台を使用していた。2016年1月の北朝鮮による4回目核実験を受けて韓国軍が宣伝放送を再開してから2年3カ月での中止となった。当時、北朝鮮も韓国軍に対抗して約40カ所で放送を開始した。

 北朝鮮に対する拡声器での放送はこれまでも中止と再開を繰り返したが、南北間の合意なしで韓国側が自ら中止したのは今回が初めて。国防部関係者は「南側で南北首脳会談が開かれるため、会談の雰囲気作りのために対北拡声器放送を中止した」と強調した。

 国防部によると、北朝鮮軍もこの日MDL一帯で行っていた拡声器放送を段階的に中止しており、同日中にほぼすべて中止するとみられている。

 宣伝放送はFM放送「自由の声」を流すもので、北朝鮮の体制を批判し、韓国社会や文化を紹介することで対北朝鮮心理戦の機能を果たしてきた。

 韓国軍当局は、宣伝放送の中止に続き、韓米軍の合同野外機動訓練「フォールイーグル」を26日に終了し、韓米合同指揮所演習「キー・リゾルブ」についても会談当日の27日は中間結果の「講評」にする方針だ。

 一部では南北首脳会談が成功すれば、軍事会談を行い、非武装地帯(DMZ)の重火器やGPと呼ばれる見張り所の撤収なども議論される可能性があると期待している。

yugiri@yna.co.kr

注目キーワード
スクラップの多い記事
more
more
ホーム ページのトップへ
情報をお寄せください
聯合ニュース日本語版では、イベントの開催告知、取材案内、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報をお待ちしております。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。
お問い合わせ
聯合ニュース日本語版に関する記事やコンテンツ使用などについてのお問い合わせは( japanese@yna.co.kr )へ。 イベントなどの開催告知、取材要請、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報も同メールアドレスで受け付けています。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。