3月経常黒字51.8億ドル 旅行収支赤字が縮小=韓国
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2018.05.04 13:46
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が4日発表した国際収支(速報値)によると、3月の経常収支は51億8000万ドル(約5650億円)の黒字だった。73カ月連続の黒字だったが、外国人投資家に対する多額の配当金支給の影響で、黒字額は前年同月(57億2000万ドル)に比べ縮小した。
3月のサービス収支は22億5000万ドルの赤字だった。サービス収支のうち旅行収支の赤字は前月より縮小した13億1000万ドルで、昨年4月以来、11カ月ぶりの少なさだった。中国人客を中心に、入国者数が13カ月ぶりに前年比で増加に転じた影響だ。
3月の入国者数は136万6000人で前年同月比10.7%、前月比30.7%、それぞれ増加した。北朝鮮も参加した平昌冬季五輪・パラリンピックの前後で地政学的リスクが後退したためとみられる。中国人の入国者は前年同月比11.8%増の40万3000人、日本人は7.3%増の29万4000人だった。
韓銀は、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反対する中国の旅行規制により昨年3月から中国人客が減少したため、4月も前年同月比で入国者数は増えたはずだと説明している。
3月の商品収支(貿易収支に相当)は98億8000万ドルの黒字だった。半導体市況の好調や世界製造業の好景気を背景に、輸出は527億8000万ドルと前年同月比で17カ月連続のプラスとなった。輸入は429億ドル。原油購入コストの上昇や消費財需要の拡大が影響し、同じく17カ月連続で増加した。
tnak51@yna.co.kr