韓中日首脳会談 板門店宣言の履行で連携協議へ=韓国大統領府
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の金顕哲(キム・ヒョンチョル)経済補佐官は4日、記者団に対し、9日に日本で開かれる韓中日の3カ国首脳会談について、南北首脳会談で署名された「板門店宣言」の履行に向けた3カ国の協力策を議論する方針を明らかにした。
金氏は「韓国の現職大統領が日本を訪問するのは6年半ぶり」として、「文大統領は就任1年で周辺4カ国を訪問することになり、今回の訪日は周辺4カ国との首脳外交を正常化する意味もある」と述べた。
また、「3カ国共同宣言とは別に、南北会談を支持する特別声明を採択することについても協議している」として、「会談後、3カ国の首脳が共同会見を開いて結果を説明する」と明らかにした。
青瓦台の高官は日本側が北朝鮮への圧力維持を特別声明に盛り込むよう求める可能性に関して、「北の非核化で進展があるまで制裁と圧力を続けることには国際社会の共感がある」と説明。「特別声明は韓国が草案を回した状況」として、「日本と中国は(南北)会談の結果と板門店宣言を歓迎しているため、採択に大きな問題はないと思う」と述べた。
金氏によると、3カ国首脳会談では北東アジアの平和協力やサイバー安全保障・テロ対策などでの連携強化についても協議する。韓中日三国協力事務局の役割拡大など、3カ国協力の制度化と定例化、人的交流、文化・スポーツ交流拡大などに関しても議論する見通しだ。微小粒子状物質など、大気汚染問題への共同対応についても意見交換する可能性があるという。
会談後、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は安倍晋三首相と個別会談を行う。金氏は「就任してから1年間、安倍首相との会談は6回目になる。歴代のどの大統領より日本の首相と意思疎通を行っている」として、「安倍首相が平昌冬季五輪に合わせて訪韓し、今回は文大統領が訪日することで、両国首脳のシャトル外交が本格的に稼働することになる」と評価した。
さらに、1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が「韓日共同宣言」を発表してから20周年を迎える今年、文大統領が日本を訪問することで「未来志向的な発展の基盤を構築できる」と期待を示した。
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