実施中の韓米演習にB52参加せず 北朝鮮の南北会談中止と関連か
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2018.05.16 09:56
【ソウル聯合ニュース】韓米が11日から実施している空軍演習「マックスサンダー」に、米軍の戦略爆撃機B52が参加しないことが分かった。北朝鮮が16日、マックスサンダーを理由に同日に開催予定だった南北閣僚級会談を無期延期すると通知してきたことと関連がある可能性がある。
韓国軍関係者はこの日、「マックスサンダーに米軍のステルス戦闘機F22はすでに参加しているが、B52はまだ加わっていない」とし、「25日まで実施される今回の演習にB52は参加しないとみられる」と伝えた。
B52は核爆弾を搭載できる米空軍の主力長距離爆撃機で、同機が朝鮮半島上空を飛行することに対し、北朝鮮は敏感な反応を見せてきた。
2週間実施されるマックスサンダーにはF22や韓国空軍の戦闘機F15Kなど、約100機の航空機が参加する。空軍関係者は同演習について「2チームに分かれて模擬交戦を行い韓米空軍の技量を伸ばす防衛のための年次演習」だとし、「今年参加した戦闘機の数と兵力規模は例年と同水準だ」と説明した。
だが、8機のF22が韓米合同演習に参加したのは今回が初めてとなる。昨年12月に行われた韓米空軍の演習には6機のF22が参加した。ステルス性が高いF22は北朝鮮軍のレーダー網をかいくぐって進攻し、核・ミサイル施設を正確に攻撃することができる。
一方、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)は16日午前に会談し、北朝鮮による南北閣僚級会談の延期が朝鮮半島情勢に与える影響を話し合う。韓米合同演習に参加する米軍戦力についても協議する可能性があるとされる。
tnak51@yna.co.kr