朝米 きょうもシンガポールで実務協議=会談場所近く決定か
【シンガポール聯合ニュース】6月12日の開催を目指す朝米(米朝)首脳会談に向け、シンガポールで行われている朝米の実務者協議は、3日目となる31日も会談場所や首脳の宿泊先などについて話し合っているもようだ。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の「執事」と呼ばれるキム・チャンソン国務委員会部長と米国のヘイギン大統領次席補佐官は、前日にも米側が宿泊するホテル「カペラ」で4~5時間にわたり協議を行ったとされる。
会談の儀典、警護など実務について議論すると同時に、会談場所または首脳の宿泊先として同ホテルが適しているかを点検したのではないかとの観測も出ている。
NHKはホテルの敷地内でキム部長がゴルフカートに乗って移動する姿が確認されたと報じており、ホテル内外を点検しようとする動きの可能性もあることから、会談場所の候補の一つとして同ホテルが新たに取り沙汰されていることとも関係があるとみられる。
また、シンガポールの大手紙ストレーツ・タイムズは、米側が同日午後にシャングリラホテルを訪問したことが確認されたと報じた。
同紙は会談場所としてシャングリラホテルのほか、米側が宿泊するカペラと北朝鮮側が宿泊するフラトンホテルが有力だと報じ、朝米首脳会談の場所や宿泊先が間もなく決まるのではないかと見通した。
28日にシンガポールに到着した朝米の実務代表団は、自国首脳の警護問題などが絡む協議の機密性を考慮し、メディアとの接触を最大限避けて協議を続けている。
北朝鮮側が宿泊するフラトンホテルのロビーでは一時、武装した警察官が巡回し、キム部長はホテルからの出入りに地下駐車場を利用して記者らとの接触を避けた。ヘイギン補佐官もメディアの前に姿を現していない。
ynhrm@yna.co.kr