朝米 板門店で首脳会談の合意文調整=儀典交渉は終了か
記事一覧
2018.06.06 16:31
【ソウル、坡州、北京聯合ニュース】12日にシンガポールで開催される首脳会談を前に、北朝鮮と米国は6日、南北軍事境界線がある板門店で6回目となる実務協議を行い、会談の議題を詰めた。
韓国政府筋によると、ソン・キム駐フィリピン大使(元駐韓大使)が率いる米国代表団はこの日午前10時から5時間近く、板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官ら北朝鮮代表団と協議。米代表団の車は午後3時ごろ、板門店から統一大橋を渡りソウルへ向かった。
双方は、非核化や北朝鮮の体制保証などトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が首脳会談で議論する主要議題を最終調整するとともに、会談の結果に関する文書の草案作りを行ったとみられる。特に、文書に盛り込む北朝鮮の非核化措置やその期限、米国が見返りに与える体制保証の方法などを巡り折衝したようだ。外交筋は、首脳会談の合意文を巡る朝米の駆け引きは会談直前まで続くとの見方を示した。
キム氏と崔氏による板門店での実務協議は5月27日に始まり、同30日と今月2~4日にも行われた。
一方、消息筋などによると、シンガポールで首脳会談の準備に当たっていた金正恩氏側近のキム・チャンソン国務委員会部長は6日午前、シンガポール発の航空便で中国・北京に到着した。7日午後の北朝鮮・高麗航空便で平壌に向かうと見込まれる。
キム・チャンソン氏は5月28日にシンガポール入りし、ヘイギン大統領次席補佐官が率いる米国の実務チームと首脳会談の儀典などを協議していた。キム氏がシンガポールを離れたことから、儀典の交渉は終了したとの見方が出ている。
tnak51@yna.co.kr