朝米が拡大会合 正恩氏の外交ブレーン勢ぞろい
【ソウル聯合ニュース】シンガポール・セントーサ島で12日午前に始まった史上初の朝米(米朝)首脳会談は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ大統領の1対1の会談に続き、閣僚や側近を加えた拡大会合に移った。北朝鮮は非核化を巡る米国との直談判に、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長、李洙ヨン(リ・スヨン)党副委員長、李容浩(リ・ヨンホ)外相と外交ブレーンの面々をそろえた。
金委員長の右隣には、腹心である金英哲氏が着席した。今回の随行団の「ナンバーワン」とされる同氏は、朝鮮戦争後初めて朝米首脳が相まみえる上でキーマンとなった。韓国情報機関・国家情報院の徐薫(ソ・フン)院長と共に朝鮮半島情勢の変化を水面下で主導し、米中央情報局(CIA)長官だったポンペオ国務長官とのパイプを構築。今月初めには米ワシントンを訪問し、トランプ氏に金委員長の親書を手渡すなど、首脳会談の調整を図った。また、4月下旬と5月下旬の2回の南北首脳会談と、金委員長の訪中、習近平国家主席との会談にもすべて同席しており、金委員長の最側近として注目されている。
また、北朝鮮の外交を統括する李洙ヨン氏も同席し、北朝鮮の立場を代弁した。過去にスイス大使として活動した李氏は、先進国の外交と国際社会の外交戦略に明るく、幅広い人脈を持つことで知られる。金委員長のスイス留学時代には後見役を務めるなど、「北朝鮮ロイヤルファミリー」に仕えてきた。金委員長が外交問題で正確な判断と決定を出せるよう率直に進言できる数少ない人物の一人とされる。
金英哲氏の右には米国通とされる李容浩氏が座った。
米国からはポンペオ国務長官、ケリー大統領首席補佐官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が出席した。
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