7月も南北交流目白押し バスケ大会・鉄道調査・離散家族再会準備
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は6月の閣僚級会談以降、各分野別の実務会談を相次ぎ実施しており、7月も幅広い分野で交流・協力が行われる見通しだ。
まず、平壌で開催される南北統一バスケットボール大会に参加するため、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官を団長とする韓国選手団と政府代表団100人が3日に訪朝する。南北合同チームが対戦する混合試合と南北対抗戦の親善試合が4~5日に行われる予定だ。1972年7月4日に南北共同声明が発表されたことを記念する同大会は今回が4回目で、2003年に平壌で開かれて以来15年ぶりとなる。
4日には山林分野の協力に関する分科会議が開かれる。伐採や開墾で荒廃した北朝鮮の山林復旧や南北協力策について議論するとみられる。
中旬からは南北を結ぶ東海線・京義線鉄道の南北連結区間の共同点検を実施し、その結果を基に工事や信号・通信設備の開設などを進める。24日からは北朝鮮側の鉄道の近代化に向けた京義線の北朝鮮側区間(開城―新義州)と東海線の北朝鮮側区間(金剛山―豆満江)の共同調査を順次行う。
ただ、国際社会の北朝鮮制裁が続いていることから、現段階では事業推進に必要な点検と調査にとどめ、本格的な近代化事業は北朝鮮の非核化の進展や制裁緩和以降に可能となる見通しだ。
朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事(8月20~26日)に向けた準備も進められる。7月3日には再会対象者の生死確認の依頼書を交換し、25日に回答を交換。その結果に基づき南北が各100人ずつ対象者を選定し、8月4日に名簿を交換する。15年10月を最後に再会行事が行われていないため、開催場所の北朝鮮・金剛山地域の施設の改修・補修作業も近く進められる予定だ。
南北当局者が常駐する南北共同連絡事務所を開城工業団地に設置するための改修・補修工事の準備も始まっている。韓国政府は8月中旬までに開所する方針とされる。
ikasumi@yna.co.kr