米長官「北との交渉は生産的だった」 実験場廃棄なども近く協議へ
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・平壌を訪問していたポンペオ米国務長官は7日午後、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の側近、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長との2日間にわたる協議を終えた。
AP通信、AFP通信などは、ポンペオ氏が同日午後4時26分に平壌を出発し、午後7時ごろに東京に到着したと報じた。今回の訪朝で金委員長との会談は実現しなかった。
ポンペオ氏は平壌を離れる前に記者団に対し、北朝鮮の非核化のタイムライン設定で進展があったと説明した。非核化とタイムラインに関する協議に多くの時間をかけたとしながら、複雑な問題ではあったが協議の全ての要素で進展を遂げたと思うと述べた。
また、北朝鮮との交渉が「非常に生産的だった」と評価したが、非核化に向けた行程表策定に関する具体的な言及はなかった。
北朝鮮と米国は、6月の朝米(米朝)首脳会談で合意された朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨返還や北朝鮮のミサイルエンジン実験場廃棄などを協議するための実務会談を開くことで合意した。
ポンペオ氏は、米国防総省のチームが米兵の遺骨返還問題を協議するため12日ごろに南北軍事境界線がある板門店で北朝鮮関係者と会う予定だと説明。実験場廃棄に関する実務会談も近く開催されると述べた。
6日に平壌に到着したポンペオ氏は金英哲氏と3時間にわたり会談し、夕食を共にしながら非核化について協議した。7日は午前9時から約6時間にわたり交渉を続け、双方は2日間で約9時間に及ぶ交渉を行った。
ナウアート米国務省報道官は記者団に対し、双方が非核化の検証など核心的事項に関する作業部会の設置を決定したと明らかにした。しかし、協議の焦点だった非核化プロセスに関する論議は容易ではなかったようだ。
東京に到着したポンペオ氏は、8日に開かれる韓米日外相会談に出席して訪朝の成果を説明し、今後の措置などにつて協議する予定だ。
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