日本からの強制徴用者遺骨返還 北朝鮮と協力で合意=金大中氏三男
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2018.07.19 15:15
【北京聯合ニュース】日本による植民地時代に強制徴用された朝鮮半島出身者の遺骨を日本から持ち帰る事業について協議するため訪朝していた韓国の社団法人「民族和解協力汎国民協議会」(民和協)の金弘傑(キム・ホンゴル)代表常任議長が19日、北朝鮮から帰国するため経由地の中国・北京の空港に到着した。金氏は聯合ニュースとのインタビューで、遺骨送還に向けて協力することを盛り込んだ合意文書に署名したと明らかにした。
金氏は故金大中(キム・デジュン)元大統領の三男で、16日に訪朝した。北京国際空港で遺骨返還について「強制労役の犠牲者の遺骨を日本から持ち帰るとした合意文を(北朝鮮の民族和解協議会側と)作成し、署名した」とし、「合意以外にも北側の関係者を招待するなど、民間交流に関連し、いろいろな問題を議論した」と説明。来月から北朝鮮側と実務接触を行い、議論を続けていくという。
また、「日本の市民団体や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)、在日本大韓民国民団(民団)などと共に記者会見も開く」として、「具体的な部分は北側と議論しながら協議する」と述べた。
訪朝期間中、朝鮮労働党統一戦線部のリ・テクゴン副部長とも会談したという。
金氏に同行した与党「共に民主党」の金漢正(キム・ハンジョン)国会議員は「遺骨送還問題のほかにもいろいろな議論があったが、詳細は帰国した後にまとめ、記者会見を開く」と述べた。
民和協は日本全国の寺院などに強制徴用被害者の遺骨が約2200柱あるとみている。
kimchiboxs@yna.co.kr