正恩氏 軍のナマズ養殖場視察し称賛=先月は発電所で内閣叱責
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2018.08.06 09:52
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が南西部・黄海南道三泉郡のナマズ養殖場を視察したと報じた。
李雪主(リ・ソルジュ)夫人と共に同地を訪れた金委員長は、ナマズの年間生産量が目標の3000トンを超えたことを高く評価し、「現代化の成果が効果を生む、実利が大きい養殖場だ」と満足感を示した。
特に北朝鮮軍が運営するこの養殖場について「内閣や省、中央機関ではなく、党の指示ならば決死貫徹で応える人民軍隊が担っているので、党としては安心している」と賞賛した。
金委員長のこのような発言は先月、北東部・咸鏡北道の漁郎川水力発電所の建設現場を視察した際にダム建設が進んでいないことに激怒し、内閣や省庁に対して「無責任で無能な事業態度」だと強く叱責したのとは対照的だ。
経済を担う内閣を叱咤(しった)する一方、北朝鮮軍を管理する軍の後方事業部門の士気を高めることで、国の経済主体間での成果に対する競争を誘導する意図があるとみられる。
この日の視察には崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長をはじめ、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏、趙勇元(チョ・ヨンウォン)氏ら党幹部が同行し、キム・チャンソン国務委員会部長も随行した。現地では徐鴻賛(ソ・ホンチャン)人民武力省(韓国の国防部に相当)第1副部長が金委員長を迎えた。
ynhrm@yna.co.kr