南北離散家族ついに再会 きょうから北朝鮮・金剛山で
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事が20日、北朝鮮南東部の景勝地・金剛山で始まる。
韓国側から行事に参加する離散家族89人とその家族は20日午前、北朝鮮に近い北東部の江原道・束草をバスで出発する。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官が見送る予定だ。
一行は22日まで金剛山に滞在する。現地に到着すると荷を解き、昼食を取る。離散家族が再会するのは午後3時から。金剛山ホテルの宴会場で2時間、全員が集まる形で再会を果たす。生き別れになった時期はそれぞれ異なるが、朝鮮戦争休戦協定(1953年7月)を基準にすれば65年ぶりの再会となる。
さらに午後7時から2時間、同じ会場で北朝鮮側主催の歓迎夕食会が開かれ、南北の家族が一緒に食事をする。
2日目はそれぞれの宿泊場所で2時間、家族だけの時間を過ごし、続く1時間も一緒に昼食を取る。このように家族だけで個別に食事をするのは今回の行事が初めて。
最終日は別れのあいさつを交わし、全員での昼食後に現地をたつ。南北の家族は3日間で計6回の11時間、一緒に時間を過ごすことになる。
韓国側の最高齢者は101歳の男性で、息子の妻、孫と会う。離散家族は高齢化しており、親と子供の再会は7組にとどまる。いとこや、おじ・おばとおい・めいが会うケースが多い。
韓国側の出席者は衣類や時計、栄養剤、チョコ菓子など、北朝鮮に暮らす家族に渡す贈り物をふんだんに用意した。
24~26日には同じ場所で、北朝鮮側の83人が韓国側の家族と会う予定だ。
高齢の出席者が多いことから、韓国政府は医療・救急対応の約30人を訪朝団に含めた。救急患者が発生した場合は、陸路やヘリコプターを使い韓国に搬送する計画だ。
離散家族の再会行事は2015年10月以来、2年10カ月ぶり。文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が今年4月27日の首脳会談で、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日、8月15日)に合わせた再会行事の開催に合意した。
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