南北離散家族が涙の対面 65年以上経て再会
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事が20日、北朝鮮南東部の景勝地・金剛山で始まり、参加者は涙を流して対面を喜んだ。生き別れになった時期はそれぞれ異なるが、朝鮮戦争休戦協定(1953年7月)を基準にすれば65年ぶりの再会となった。
韓国側から参加した90代の女性、イ・グムソムさんは息子のリ・サンチョルさんが座っているテーブルに近づくと、すぐに息子を抱きしめて涙を流した。
リさんも母を抱きしめながら涙を流した。リさんは父親の写真を取り出し、「お父さんです」と伝え、声を詰まらせた。
イさんは戦時中、家族と避難していたところ夫と息子とはぐれ、生き別れになった。
韓国側から参加した同じく90代の女性、ハン・シンジャさんは北朝鮮に置いてきた2人の娘、キム・ギョンシルさん、ギョンヨンさんと再会した。ハンさんは戦時中、長女と次女の2人を親戚に預け、三女だけを連れて韓国側に向かい、その後南北が分断したという。母と2人の娘はしばらく何も言わず、ただ涙だけを流した。
80代の男性、ユ・グァンシクさんは北朝鮮で生まれた娘、ヨンオクさんさんと初めて会った。ユさんは涙をこらえていたが、娘は父を見るとすぐに涙を流した。
ユさんは当時の妻が妊娠していたことを知らないまま、生き別れになり、今回の行事の事前調査などで娘がいることを知った。
韓国側から行事に参加した離散家族89人とその家族など合わせて197人は、午後3時から金剛山ホテルで北朝鮮側の家族185人と対面した。
離散家族は高齢化しており、韓国側から参加した家族のうち、北朝鮮にいる子供に会う人は7人にとどまる。きょうだいと再会するのは約20人で、おいやめいなど一度も会ったことがない親族に会う人が大半を占めた。
yugiri@yna.co.kr