9月は国際イベント目白押し 「自立経済」をアピール?=北朝鮮
【ソウル聯合ニュース】建国70年の記念日(9月9日)を控えた北朝鮮は祝賀ムードに包まれている。平壌では建国記念日を祝う行事のほか、月末までさまざまな国際イベントが予定されている。
9月9日は大掛かりな閲兵式(軍事パレード)の開催のほか、式典に中国の習近平国家主席が出席することも取り沙汰されている。
その後も平壌では外部向けのアピールを意識したイベントが目白押しだ。
17~21日には「平壌秋季国際商品博覧会」が開かれる。主催者側の関連サイトによると、先端技術を利用した電子や機械、金属、軽工業など国際的競争力を持った製品を展示、発売し「世界の多くの国との親善や経済協力を一層発展させる」という。
19~28日には「第16回平壌国際映画フェスティバル」が予定されている。同フェスタの公式サイトは「以前は主に非同盟国や開発途上国の映画を上映していたが、2002年以降は世界各国の作品を歓迎する真の国際行事になった」とアピールしている。
9月23日には平壌で国際マラソン大会が開催される。北朝鮮は毎年4月、金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日(4月15日)を記念する国際マラソン大会を開いてきたが、昨年は秋にも別の大会を初めて開いた。第1回大会は10月29日に行われたが、今年は建国70周年を盛り上げるため、開催日を前倒ししたとみられる。
ほかに目を引くのが9月25~29日に予定されているイベント「サッカー愛好家観光」だ。北朝鮮機関の関連ホームページによると、各国のサッカー愛好家が北朝鮮の愛好家らと合同練習や試合を行うほか、参加者は平壌だけでなく軍事境界線にある板門店などの観光を行うという。
9月中旬から下旬にかけては、平壌の二つの名門大学で国際シンポジウムも開催される予定だ。
北朝鮮が建国記念日以降も国際イベントを相次いで開くことについて、韓国・慶南大極東問題研究所の張哲運(チャン・チョルウン)教授は「内部の雰囲気を盛り上げて(住民を)結束させるとともに、対北制裁によるダメージを和らげようとする意図があるのではないか」との見解を示す。
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