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平壌共同宣言 朝米非核化交渉の突破口になるか

記事一覧 2018.09.20 21:45

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・平壌で開かれた南北首脳会談の主な成果の一つは、非核化を接点とした朝米間(米朝)の仲介だといえる。

南北首脳会談の平壌共同宣言を発表する文在寅大統領(左)と金正恩委員長=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)

 19日に発表された南北首脳の平壌共同宣言によると、北朝鮮は東倉里のミサイルエンジン実験場やミサイル発射台を、米国など関係国専門家の立ち会いの下で永久廃棄することを決めた。

 これと共に、米国が6月12日の朝米首脳会談の共同声明の精神に基づいて相応の措置を取れば、北朝鮮が寧辺核施設の永久廃棄などの追加措置を取る意向があるという内容が盛り込まれた。

 加えて北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は、共同宣言の署名直後の記者会見で「朝鮮半島を核兵器も核の脅威もない平和の地にするため、積極的に努力していくことを確約した」と述べ、非核化の意思を初めて肉声で語った。

 このような内容が世界に報じられてから1日も経たずに、トランプ米大統領は歓迎する立場を明らかにし、ポンペオ米国務長官はニューヨークでの李容浩(リ・ヨンホ)北朝鮮外相との会談とオーストリア・ウィーンでの朝米実務会談の計画を発表した。

 朝鮮戦争の終戦宣言と核・ミサイル関連施設の申告などを巡る立場の違いで朝米対話が膠着(こうちゃく)状態にある中、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は南北首脳会談で仲介役を自任し、朝米対話の再開を引き出した。

 今回の首脳会談は、南北対話史上初めて両首脳が非核化の実質的方策を議論した事例として、格別な意味を持つ。

 北朝鮮の核脅威の一番の当事者であるにもかかわらず、これまで韓国政府は北朝鮮核問題を巡る6カ国協議などの多国間協議以外の南北対話では、非核化について実質的な議論を行えなかった。「米国の脅威と敵対政策のために核兵器を製造したのだから、核問題は米国と交渉すべき問題」というのが北朝鮮の一貫した立場だったためだ。核を含む安保問題は米国と議論し、南北間では交流・協力について話し合うという北朝鮮の「対話の枠組み」はなかなか崩せなかった。

 しかし、今回の南北首脳会談では両首脳が非核化問題を巡って膝を突き合わせ、北朝鮮からより進んだ公約を引き出す成果を収めた。朝鮮半島の安保問題の当事者である南北が非核化策を実質的に議論したことは、重要な先例として残る見通しだ。

 非核化に関して合意した実質的内容も意味があったと評価される。

 ミサイルエンジン実験場やミサイル発射台の廃棄とともに、その過程を専門家らが見守るようにすることが、非核化検証のための査察団受け入れへの呼び水となるか注目される。

 また、北朝鮮の核兵器開発の心臓部である寧辺核施設の永久廃棄を今後の朝米非核化交渉の議題にできるかが、「未来の核」の抑制に向けた里程標になると期待する向きもある。北朝鮮が5月に踏み切った北東部・豊渓里の核実験場の廃棄が「質的成長」の抑制効果があったとすれば、プルトニウムの製造基盤である寧辺核施設の廃棄は「量的成長」を止める意味があるためだ。

 韓国・国立外交院の申成源(シン・ソンウォン)経済通商研究部長は20日、「ミサイル実験発射場を外部専門家の立ち会いの下で廃棄するとの約束は、非核化に関する進展した立場を提示したもので、肯定的に受け止められる」とし、「『米国が相応の措置を取れば』という条件つきだが、寧辺核施設の廃棄に言及したことも評価でき、朝米間が非核化対話を始めるには十分だと判断される」との見解を示した。

 一方で、非核化の成果を評価するには時期尚早だとの見方もある。

 寧辺核施設が持つ象徴性は大きいが、既に2桁台の核弾頭を保有するとされる北朝鮮が現在保有する核には触れず、核・ミサイル関連施設リストの申告に対する明示的な約束を引き出せなかった点で限界があるとの声も出ている。

 また、北朝鮮の核兵器の原料生産ルートがプルトニウムや高濃縮ウランなど多角化する中で、寧辺核施設の廃棄が持つ意味は限定的だとの指摘もある。

 韓国の申ガク秀(シン・ガクス)元外交通商部次官は「朝米対話の道を開いたという点では意味がある」と評価。その上で「合意文以外に、朝米交渉のため公開せずに残しておいた内容がどの程度あるか分からない」とし、「申告と検証を含む最終核廃棄までのロードマップを作成することが重要だが、そこで実質的進展がなかったため、今後の交渉を見守らなければならない」と述べた。 

ynhrm@yna.co.kr

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