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NY訪問の文大統領 米朝の非核化交渉再開へ仲介役果たす

記事一覧 2018.09.27 21:31

【ニューヨーク聯合ニュース】朝鮮半島非核化と恒久的な平和体制構築に向けた大きなヤマ場の一つとなった文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の3泊5日の訪米が終了した。文大統領は26日午後(米東部時間)、国連総会出席などニューヨークでの全日程を終え、大統領専用機で帰国した。

ニューヨークで会談する文大統領(左)とトランプ米大統領=(聯合ニュース)

 文大統領は18~20日の訪朝から間もない23日にニューヨークへ出発。南北首脳会談の成果を携え24日にトランプ米大統領と首脳会談するなど、朝米(米朝)の橋渡しに尽力した。会談では北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が早期に非核化を終える意向があることを伝え、これにトランプ大統領は「2回目の米朝首脳会談の開催が近く発表されるだろう」と応じた。膠着(こうちゃく)状態に陥った朝米の非核化交渉を勢いづかせるという「最優先課題」で成果を収めたと評価される。

 一方で、北朝鮮が現在保有する核兵器の廃棄に関する措置、北朝鮮の非核化への動きに伴う米国の相応措置について詳細な計画が示されず、非核化の細部に関する進展は限定的との指摘もある。

◇非核化進展の必須条件「朝米対話再開」は目前 「すべきことはすべてした」

 文大統領が今回の訪米の目標として最初に挙げたのは2回目の朝米首脳会談の開催だった。

 北朝鮮訪問を終えた文大統領は20日、ソウルの東大門デザインプラザ(DDP)に設置されたプレスセンターで、3日間の訪朝結果を国民に向けに報告し、「朝米対話再開の条件が整った。トランプ大統領に会えば朝米対話を促進していこうと思う」と話した。

 北朝鮮と米国が現在の行き詰まりを打開し、再び交渉に弾みをつけるためには互いの見解の違いを解消し、信頼を高める作業が先行しなければならない。文大統領は今回の訪米で北朝鮮の非核化の意思を事実上保証するなど、このような条件を満たすために尽力し、トランプ大統領が2回目の朝米首脳会談の開催を近く発表すると明言したことで、その努力は実を結んだ。 

 トランプ大統領は文大統領との会談の冒頭、「そう遠くない将来」に、金委員長と再び会談するだろうと述べた。これにより、一部では米中間選挙(11月6日)以前に朝鮮半島の非核化を巡り朝米が「大きな取引」を行うとの見方が出ており、停滞していた非核化交渉が再び進む兆しを見せている。

 特に、文大統領の役割は朝米の非核化交渉を成功させるための仲介であるだけに、朝米の両首脳を再び交渉のテーブルにつかせるだけでも「すべきことはすべてした」と評価される。

 今後の非核化交渉がどのように進むかは朝米両国にかかっているが、少なくとも交渉を再開するための必須条件を満たした点では文大統領が成果を上げたといえる。

◇国際舞台で「終戦宣言に南北米が共通認識」 緊密な韓米連携を再確認

 文大統領の訪米でもう一つ注目すべき部分は、朝鮮戦争の終戦宣言を年内に行うという非核化ロードマップ(行程表)の最初の目標を国際舞台で明確に示したことだ。

 文大統領は北朝鮮、米国とそれぞれ首脳会談を行った直後の25日、米FOXニュースとのインタビューで、韓国と北朝鮮、米国の間で早期の終戦宣言実現が望ましいという共通認識がおおむねできたとの認識を示し、年内実現は達成可能だと強調した。26日の国連総会での一般討論演説でも、「戦争の終息が非常に切実だ」として終戦宣言に期待を示した。

 非核化や通商の問題で韓米同盟の重要性を一貫して強調したことも目を引く。米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)などが主催した場での演説では、「(北朝鮮の)驚くべき変化は全て韓米同盟という強力な力によって支えられている。平和協定が締結され、ひいては(南北が)統一されても韓米同盟は存続していくべきだ」と語った。

 FOXニュースとのインタビューでは、在韓米軍は「統一後も駐留を継続する必要がある」と述べた。

 一方のトランプ大統領も、韓米首脳会談で文大統領を「良い友人」と表現し、国連総会での一般討論演説で文大統領を名指しして「特別に感謝する」と述べるなど、信頼と友情をアピールした。

 文大統領は、朝鮮半島非核化と恒久的な平和体制構築において韓米同盟が根幹になるとの認識を持っていると分析される。

◇非核化の具体的方法はあいまいなまま 対北朝鮮制裁議論も停滞

 こうした成果とは別に、朝米間の非核化の具体策については明確にならず、現実的な限界が見えたとの指摘も出ている。

 文大統領は先の南北首脳会談で平壌共同宣言を採択した後、訪朝結果の報告で「議論した内容のうち、合意文に盛り込まなかった内容もある。私が訪米し、トランプ大統領と首脳会談を行えば、その時に米国側に詳細な内容を伝える計画」と話していた。一部ではこの発言について、現在所有する核の廃棄方法など、北朝鮮の具体的な非核化措置の約束がトランプ大統領に伝えられるとの見方も出ていた。

 青瓦台(大統領府)は、文大統領が金委員長のメッセージをトランプ大統領に伝えたと発表したものの、その内容については明らかにしなかった。専門家らは、トランプ大統領の1期目の任期が終わる2021年1月までに北朝鮮が履行する非核化措置に関するメッセージが伝えられたとみている。

 対北朝鮮制裁に関する議論も膠着状態を打開できずにいる。

 青瓦台は文大統領の訪米前、韓米首脳会談や国連総会で対北朝鮮制裁の緩和問題を提起する意向を示した。青瓦台高官は記者団に対し、国際社会の対北朝鮮制裁について、「非核化の具体的措置が実現し、南北関係の障害要素となる制裁に肯定的な影響があることが望ましい」と述べていた。だが韓米首脳会談後、青瓦台は「両首脳は対北制裁を継続することにした」との立場を明らかにした。

 一般討論演説でも、文大統領は「国連が採択した決議を守る」と慎重な姿勢を示した。

 南北関係の発展により朝米関係の改善と非核化の進展を後押しする好循環構造をつくりたい文大統領としては、国際社会の対北朝鮮制裁体制を守るだけでは満足できないが、この部分は文大統領の忍耐が求められるとの指摘もある。

yugiri@yna.co.kr

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