対日関係 歴史直視した未来志向の協力必要=韓国外相
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2018.10.01 11:23
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は1日、1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が発表した「韓日共同宣言」の20周年を記念して開かれた学術会議に祝辞を送り、「謙虚な姿勢で歴史を直視し、未来志向の協力関係のため、お互いの手を取り合うこと、これが共同宣言の精神であり今の韓日関係に必要な姿勢」と強調した。
康氏は祝辞で「20年前、両政治指導者の慧眼(けいがん)や決断でつくり出した共同宣言は両国関係が進むべき明確な里程標を示している」と評価した。
また、「ここ数年間、韓日関係は多くの困難を経てきた」ものの、「幸いなことに文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、両国の意思疎通ルートが再び活性化し、両国関係の発展に向けた基盤が拡充された」と指摘。その上で「こうした努力にもかかわらず、いまだに両国の国民が体感できる両国関係発展の姿を提示するまでには至っておらず、残念だ」と述べた。
康氏は「共同宣言の含意は韓日2カ国の関係にとどまらない」として、「両国の協力は世界の平和と繁栄に寄与できる」と強調。今年3回行われた南北首脳会談や史上初の朝米(米朝)首脳会談の開催に言及し、「(新しい南北関係に向けた)足取りの終着駅が完全な非核化、朝鮮半島の恒久的な平和定着、北東アジアの繁栄になるためには域内の国を含む国際社会、特に日本の支持と協力が重要だ」と訴えた。
さらに「(2000年の南北首脳会談は)金大中大統領の包容的な対北政策の成果だが、1998年の共同宣言を通じた日本の支持と協力に後押しされ可能になった」として、朝鮮半島や北東アジア、世界の平和と繁栄に向けて韓国と日本は共に進むと力説した。
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