対北独自制裁の「解除検討中」 外相発言を米側に説明=韓国外交部
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2018.10.11 17:16
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は11日、康京和(カン・ギョンファ)長官が10日の国会の国政監査で韓国独自の対北朝鮮制裁の解除を検討していると発言したことに関して、外交ルートを通じて米国側に説明したと明らかにした。「ほぼリアルタイムで必要な内容共有が行われた」としており、制裁の解除を具体的に検討している段階ではなく、米国と緊密に協議する姿勢を伝えたとみられる。
康氏の発言に対し、トランプ米大統領が「(韓国は)われわれ(米国)の承認なしには(制裁解除を)しないだろう」と述べたことは、韓国政府の説明を受けての反応である可能性が高い。
魯圭悳(ノ・ギュドク)外交部報道官は11日の定例会見で、「トランプ大統領の言及について論評することは適切ではない」としながらも、「韓米は朝鮮半島の完全な非核化や恒久的な平和定着のため、緊密に協議している」と述べた。
また、韓国の独自制裁解除に関し、「南北関係の状況や対北制裁の局面などを全般的に考慮し、検討していく」と表明。康氏の発言については、「南北関係の発展や非核化関連対話が進められている状況で、国連安保理決議など対北制裁の枠を損なわない範囲内で柔軟に検討する必要があるという趣旨の発言だった」と説明した。
北朝鮮と中国、ロシアが9日の次官協議で対北朝鮮制裁の見直しに着手する必要性に言及したことに関しては、「完全な非核化への確信があるまで制裁を維持するというのが政府の基本的立場」として、「制裁緩和のためには非核化の進展が必要で、非核化の進展に合わせて米国など関連国と緊密に協議する」と述べた。
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