板門店JSAを非武装化 南北と国連軍司令部が週内に協議体
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮、在韓国連軍司令部は、南北軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)の非武装化に向けた詳細な措置を話し合う3者協議体を週内に稼働させる見通しだ。韓国政府筋が15日、伝えた。
JSAの非武装化に向け、南北はそれぞれ1日からJSA一帯で地雷の撤去作業を進めてきた。北朝鮮側は数発の地雷を見つけ出して撤去したとされる。
3者の協議体には佐官級将校などが参加するようだ。今週で完了する地雷撤去作業の結果を確認した上で、この先1カ月以内にJSA非武装化の措置を終える計画。見張り所(GP)の兵力と火器の撤収、互いを監視する装備に関する調整と関連情報の共有、非武装化措置の相互検証など、詳細な手順についても協議する。
非武装化の合意に従い、JSA内の北朝鮮の見張り所5カ所と、韓国の4カ所が撤収する。ただ、JSA外側に位置する見張り所それぞれ1カ所は維持される。
協議体はJSA非武装化後に用いる勤務規則、南北の非武装軍人が至近距離で合同勤務する形態なども話し合う。JSA内では南北の民間人と外国人観光客なども午前9時から午後5時まで軍事境界線(MDL)をまたいで南北双方を歩き回れるようになるが、北朝鮮または韓国へ越境することを念頭に置いた対策も講じるとみられる。
非武装化が完了すれば、韓国軍と北朝鮮軍の各35人(将校5人と兵士30人)が非武装人員として共同警備にあたる。黄色の地に青色で「板門店民事警察」と描かれた腕章を左腕に装着する。
JSA非武装化は、南北が9月に北朝鮮・平壌で南北首脳会談を開いた際に交わした「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」に盛り込まれた。これに基づき、南北と国連軍司令部は地雷撤去完了から5日以内に見張り所の兵力と火器を撤収しなければならない。
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