韓国軍戦死者の遺骨を収集 地雷撤去中の北部・非武装地帯で初
記事一覧
2018.10.25 11:59
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の遺骨発掘鑑識団は25日、北部の非武装地帯(DMZ)にある「矢じり高地」(江原道・鉄原)で、朝鮮戦争による韓国軍戦死者の遺骨を発見したと明らかにした。同地では南北が来年共同で実施する遺骨発掘作業に先立ち、今月1日から地雷の撤去作業が進められているが、遺骨を収集するのは初めて。
遺骨は2柱と推定される。地表面と地中から大腿骨や肋骨、頭蓋骨の一部が見つかった。一緒に見つかった認識票の持ち主は、韓国軍第2師団31連隊7中隊に配属されていた故パク・ジェグォン二等中士(現在の兵長)と確認されたという。
朝鮮戦争中、矢じり高地では1951年11月から53年7月まで韓国軍と国連軍が中国人民志願軍と激しい戦闘を繰り広げた。韓国軍の戦死者は約200人、米国やフランスなど国連軍の戦死者は約100人に上ったとされる。北朝鮮兵と中国兵の遺骨も埋まっているとみられる。
南北は9月に署名した「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」に基づき、来年4月1日から10月31日まで矢じり高地一帯で遺骨発掘を共同で行うことにしている。その事前作業として、今月1日に地雷と爆発物の撤去作業を始めた。来月末まで続ける予定。これまでに地雷14発、爆発物187発、小銃や刀剣など、計1252点が見つかっている。
遺骨発掘鑑識団の関係者は今回の遺骨収集について、「南北の共同遺骨発掘の必要性と切実さを示す」と述べた。
mgk1202@yna.co.kr