北高官の訪朝財閥トップへの「皮肉」 「関連事項を確認中」=韓国
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2018.11.01 14:49
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は1日、北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長が、9月に開催された南北首脳会談の際に特別訪朝団として平壌を訪れた韓国財閥トップらに皮肉を言ったとされることに関連し「関連事項について確認できる部分を調べている」と述べた。
李氏が発言したとされるとき、どのような状況だったのかを調査するのかという記者からの質問に答えた。
統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官は先月29日の国会外交統一委員会による国政監査で、野党・自由韓国党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員から李氏が皮肉を言ったことについて報告を受けたかと尋ねられ「そのような話を聞いた」と答えた。
鄭議員によると、李氏は南北首脳会談の際に平壌の有名レストランで開かれた昼食会で財閥トップらに対し「冷麺がのどを通るのか」と述べたという。趙氏は李氏の発言について「北側では南北関係が速やかに進展してほしいということ(思い)がある」と述べ、北朝鮮側が経済協力の話が出ることを期待したのではないかとの見方を認めた。
同当局者は、国政監査での趙氏の説明は李氏が皮肉を言ったことを事実上認めたものではないのかとの質問に「それは違う」と否定。その場にいた出席者が正確に知っているとだろうと述べた。
与党・共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表が、大韓商工会議所の朴容晩(パク・ヨンマン)会頭をはじめ昼食会に出席した財閥トップ3~4人に電話をかけ確認したところ、李氏の皮肉発言はなかったとの回答があり、李氏の発言の真偽を巡り与野党の攻防が続いている。
hjc@yna.co.kr