南北敵対行為中止で閉鎖の北側砲門 1カ所開いたまま=韓国当局
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2018.11.02 14:06
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は2日、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い北朝鮮・黄海道のケモリ地域にある海岸砲1カ所の砲門が開いたままだと明らかにした。同地域は2010年11月に発生した延坪島砲撃で、北朝鮮が海岸砲を発射した場所。韓国と北朝鮮は、9月に北朝鮮・平壌で開かれた南北首脳会談の際に締結した「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」に基づいて今月1日から地上・海上・空中での一切の敵対行為を中止したのに先立ち、黄海の緩衝区域にある全ての海岸砲の砲門を閉鎖したはずだった。
国防部の関係者はこの日、「昨日開いていたケモリ地域の海岸砲について、北側の措置があったか」との記者団の質問に対し「まだない」と答えた。
同関係者は「北に昨日(電話)通知文を送った。北側は上層部に報告して『必要な措置を取る』と回答したと承知している」とし、北朝鮮側と持続的に連絡を取っていると強調した。
ケモリ地域では韓国側から観測された4カ所の海岸砲設置場所のうち、1カ所の砲門が閉鎖されていなかった。韓国軍は鉄製の開閉式砲門が故障したものと推定している。
ynhrm@yna.co.kr