慰安婦被害者が死去 存命は26人に=韓国
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2018.12.05 10:45
【広州聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者が共同生活を送る韓国の施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)は5日、被害者のキム・スンオクさんが体調悪化により同日午前に死去したと発表した。97歳だった。
キムさんは20歳のころ、工場で働けるという話にだまされて中国・黒竜江省に連れていかれ、慰安婦としての生活を強いられた。1945年に日本による植民地支配からの解放を迎えたが、生活のために中国人と結婚し、そのまま中国で暮らした。
2005年に韓国政府やナヌムの家などの手助けで韓国の国籍を回復。ナヌムの家で生活しながら、慰安婦問題の解決を求め、市民団体がソウルの日本大使館前で開く定例の「水曜集会」に参加したり、自身の体験を語ったりするなどの活動を行った。
13年には日本政府に慰謝料を請求する民事調停を申し立てた。被害者の名誉回復に向けた取り組みも積極的に行った。
キムさんが死去したことで、韓国政府が認定した慰安婦被害者240人のうち生存者は26人に減った。
mgk1202@yna.co.kr