漢江河口の南北共同調査終了 来月までに海図製作
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2018.12.09 13:26
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮が朝鮮半島中部の漢江と臨津江が合流する河口の共同利用を目指し行ってきた水路調査が9日、終了した。
南北は9月に交わした軍事分野合意書に、漢江・臨津江河口の共同利用に向け年内に共同で現地調査を行うことを盛り込んだ。これを受け、10月に南北軍事境界線がある板門店で開いた将官級軍事会談で、11月初めから共同調査を実施することで合意した。
共同調査は先月5日に始まり、音響を利用して潮の満ち引きにより変化する水の深さを測定し、船舶が安全に運航できる水路を捜し出す方式で進められた。
南北が同地点の共同水路調査を実施したのは1953年の朝鮮戦争休戦協定締結後、初めて。休戦協定に基づき、漢江河口は南北の民間船舶の自由な航行が保障される水域ながら、軍事的な緊張状態が続いたために自由に近づけなかった。
海洋水産部と国防部によると、南北それぞれ10人の専門家が韓国の調査船6隻に乗船し、計660キロにわたり測定を行った。調査では21カ所の暗礁も見つかり、その位置や大体の大きさも確認した。
国立海洋調査院は今回の水路調査で確保された資料を分析し、来年1月25日までに船舶が臨時で利用できる海図を製作する。海洋水産部と国防部の協議を経て、民間の船舶にも海図を提供する方針だ。
海洋水産部は今後、漢江河口で船舶が安全に行き来できるよう南北の共同利用水域に対する精密な海底地形調査を実施するほか、長期の潮汐(ちょうせき)・潮流観測も行う計画だ。
国防部も漢江河口に対する完璧な軍事態勢を維持しながら、南北軍事当局間の協議を通じ、民間船舶の自由な航行を軍事的に保障する予定だ。
hjc@yna.co.kr
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