非武装地帯の北朝鮮側監視所 完全破壊を確認=韓国軍
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部と軍合同参謀本部は17日の定例会見で、試験的に撤去した非武装地帯(DMZ)内の北朝鮮側の監視所(GP)について、「監視所としての任務遂行が不可能になったと評価し、不能化が達成されたと判断した」と明らかにした。合同参謀本部のソ・ウク作戦本部長が述べた。
南北は9月に署名した軍事分野合意書に基づき、非武装地帯内の監視所のうち、試験的に各10カ所を撤去し、1カ所ずつは火力装備などを撤去し建物のみを保存した。今月12日に撤去が終わったかどうかなどを相互に検証する作業を実施。国防部と合同参謀本部は監視所別の統合評価分析会議や専門家討議などの分析作業を行った。
ソ氏は「現場検証や分析の結果、北側の監視所内のすべての兵力や装備が完全に撤収されたことを確認した」として、「地上施設である戦闘施設や油類庫、弾薬庫などの支援施設は爆破などにより完全に取り壊された後、覆土したり建物の痕跡を消したりして整理された状態だった」と説明。「地下施設は出入り口や監視所との連結部分が爆破か埋没されていることを確認した」と述べた。
北朝鮮側による韓国側の検証に関しては、「全般的に完全に破壊されたという肯定的な現場での評価があった」と紹介。「ただ、処理中だった監視所外郭の鉄柵や撤去後に取り残されていた残骸物などの早期撤去などを求め、わが軍は計画に基づいて処理する予定であることを説明した」と述べた。
また、「結論的に今回の相互検証を通じ、双方は軍事合意に明示された試験的な監視所の撤収を忠実に履行したことを確認した」として、「今後も確固たる安保態勢を維持しながら、朝鮮半島の平和プロセスを軍事的に強く後押ししていく」との方針を示した。
南北はそれぞれ7人からなる11組の検証チーム(計154人)を現場に派遣し、検証を実施した。軍事境界線上で合流し、相手側の案内を受けて監視所があった場所を訪れ、撤去状況などを検証した。午前に韓国側が北朝鮮側で、午後に北朝鮮側が韓国側で検証を行った。
韓国側は肉眼や装備による調査などを行い、現場検証後は撮影した写真や映像などによる分析作業も実施した。
ソ氏は「現場検証の際、南北は全般的に友好的な態度や誠意のある姿勢を堅持し、安全かつ円滑に(作業が)行われた」と述べた。
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