韓国政府 北朝鮮にインフル治療薬提供へ=近日中に実務協議着手
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2018.12.21 18:46
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は21日、北朝鮮との保健分野の協力の一環として、インフルエンザ治療薬「タミフル」と迅速診断キットを北朝鮮に提供する計画を公開した。
近日中に北朝鮮側に計画を通知し、細部の内容について実務協議を開始する予定という。
韓国と米国はこの日、非核化や南北関係、対北朝鮮制裁問題などを調整する韓米作業部会(ワーキンググループ)の2回目会合をソウルで開き、韓国側はインフルエンザに関する南北の協力について説明し、米国側は人道的な立場から同意した。
ワーキンググループに参加した李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長は会議後、記者団に対し、北朝鮮に対するタミフルの提供が可能になったと説明した。
南北は12日、北朝鮮・開城工業団地内の共同連絡事務所で保健医療実務会議を開催し、インフルエンザの情報交換を行い、インフルエンザ拡散防止のための治療薬支援などの協力策についても議論した。
韓国政府が北朝鮮にインフルエンザの治療薬を提供したのは、李明博(イ・ミョンバク)政権時の2009年12月が最後で、50万人分のタミフルなどを条件なしで提供した。
yugiri@yna.co.kr